これまでやってきた健康行動と『養生訓』に書かれていることを照らし合わせる。

今回は「択医」にあります「いい医師と悪い医師」について見ていきます。
良い医師悪い医師
前回ご紹介した項目には、「自分が医術の大意を知れば、医師の良し悪しがわかる」とありました。
⇒今の健康生活を『養生訓』でチェック!:医師を選ぶときに必要なこと


そうはいっても、自分が医術の大意を知ったかどうかなんてわからない・・・

医術の大意はわかったけど、医師の良し悪しの判断ができているかわからない・・・


今回ご紹介する項目では、そういったモヤモヤを解消すべく、医師の良し悪しについて具体的に教えてくれています。

さっそく見てみましょう。



「学問があって、医学にくわしく、医術に熱心で、たくさんの病気を診て、その経過を知っているのは良い医師である。」



「医者になっても医学を好まず、医道に志がなく、医書を多く読まず、読んでもじっくり考えず、学理に通じなかったり、あるいは医書を読んでも旧説にこだわって、臨機応変の対応ができなかったりするのは、悪い医師である。」


うちの家族を診てくれている歯科医が、まさに良い医師。

本当によく勉強されているし、最新技術を取り入れるのも早い。

家から遠いのですが、信頼しているので10年以上通っています。



一方、昔ながらの治療方法を続けている医師もいますよね。

でも、そんな医師でも評判がよかったりします。

なんで??

そんな疑問にこたえるような文章が続きます。



「悪い医師のなかには、利口で、医学と治療とは別だとし、学問は病気を治すのに不用だといって自分の無学を弁護し、人情になれ、世事に熟し、権力者にへつらって近づき、虚名を得て、運よく世にもてはやされるものが多い。」



「これは医道にはうといが、偶然に地位の高い人を一人か二人診て、たまにうまくいって有名になり、世間にもてはやされたのである。才も徳もない人が、偶然に金持ちになるのと同じである。」


権力者に近づいたから・・・

たしかに、私が出会った悪い医師は、妙にエラそうなんですよね。

そんな態度をとられるなら、他の病院に行くから結構です!って感じ。

空いているから行っているだけなのに、何か勘違いしちゃってるんです。

地位の高い人を診たというプライドがそうさせているのかもしれませんね。



「およそ医師が世間にもてはやされるか否かは、良い医師が選定したことではなく、医道を知らない素人のすることだから、はやっているからといって良い医師と思ってはいけない。」


この最後の文章。

めちゃくちゃ納得です。

「あの医師はいいよ」という場合、素人が評価していることがほとんど。

プロの評価ではないんですよね。

ネットでも、「食べログ」のように病院を評価しているページがありますが、あれも素人の評価。

自分の命を、素人の評価にあずけてはいけませんね。

ネットにある病院の評価は、参考程度にします。



良い医師に出会うには、信頼できる人の評価を参考にするのが一番。

信頼できる人が良いと言っている医師に診察してもらい、最終的には自分で判断していきたいと思います。

前回ご紹介したように、医術の大意を知ってから判断することを忘れずに。

皆さんも、そんな感じで良い医師に出会えるといいですね。


それではまた。


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