こんにちは、音羽ひかたです。
先日、よく噛んで食べる工夫として、箸置きの活用をご紹介しました。
⇒よく噛んでゆっくり食べる工夫
毎日箸置きを使っていると、噛むということに対して敏感になります。
今日も、仕事で文献を読んでいたのですが、その中で気になるものが。
当時、同志社大学の教授だった、故 西岡 一 先生の研究、
「咀嚼とがん予防」
日本咀嚼学会雑誌 Vol.1 No.1(1991)
です。
タイトルが衝撃的。
噛むだけでがんの予防ができる??
この文献によると、だ液に含まれるペルオキシダーゼという酵素が活性酸素を消去してくれるとのこと。
活性酸素って決して悪者ではなく、免疫機能や感染防御といった重要な役割を果たしてくれるんです。
でも、過剰に発生してしまうと細胞を傷つけ、がんや老化、心臓病、糖尿病など、様々な病気の原因に。
だから、よく噛んで、だ液をたくさん出して、活性酸素を消去してくれるペルオキシダーゼをたくさん出せば、活性酸素が消去され、がんの予防になるとのこと。
だ液に含まれるペルオキシダーゼの量だけで足りるのか?
ということについては触れられていませんでしたが、だ液の中に活性酸素を消去してくれる酵素が含まれていたというのはうれしい情報です。
活性酸素を過剰に発生させる要因は、紫外線や大気汚染、酸化された食品の摂取といった身体的ストレスのほか、精神的ストレスなども。
これらの要因は、現代社会を生きていたら、なかなか避けられませんよね。
さらに、現代は噛む回数が激減しています。
神奈川歯科大学の斉藤 滋 先生が昔の食事を復元して噛む回数を比較した研究によると、
1食あたりの噛む回数は
弥生時代 3,990回
鎌倉時代 2,654回
江戸時代 1,465回
昭和初期 1,420回
現代 620回
現代は、昭和初期と比較しても半分以下に減っています。
ストレスが増えている一方、噛む回数が減っているので、活性酸素にさらされやすい状況であることは確かです。
この文献を読んで、もっと噛もうという気持ちにさせられました。
これまでは道具を使って噛む回数を増やしてきましたが、こういう理屈を知ることでも噛む回数を増やしたくなりますね。
噛む回数を増やすだけで健康維持ができるなら安いもの。
皆さんも是非、意識して噛む回数を増やしてみてください。
それではまた。
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